卒業式

 さわやかな青空が広がる今日、青島日本人学校の第9回卒業式が行われました。受付では、卒業生に胸章をつけようと、小5・中2の児童生徒が待ちかまえています。
 卒業生が小学部・中学部の順で入場します。厳粛な雰囲気の中、少し緊張しながら6年生の入場です。正面を見据える堂々とした表情に、6年間での成長を感じました。
 続いて中学部の入場です。受験や新たな学校に向けての生活で、なかなか日本人学校に登校できず、満足に式練習ができませんでした。中にはぶっつけ本番になった人も。でも、さすが中3。全員、一糸乱れぬ自信をもった入場でした。
 開式に先立って、今日は3月11日ということで、全員1分間の黙祷をしました。今日のこの日を無事に迎えられたことに感謝をし、哀悼の意をささげた1分間でした。
 卒業証書授与です。阪間校長より一人ひとりに証書が手渡されます。小学部最高学年として、下級生をリードしてきてくれた10人を在校生が見つめます。
 中学部の卒業証書授与です。学校生活の様々な場面や学校行事で、中学部のリーダーとして学校の中心となって活躍してくれました。3年間で心も身体もぐっと成長しましたね。
 校長先生からのお話です。この学校を巣立つ卒業生に、日本と中国の架け橋になる存在になって欲しいということと、そのために創造力を磨いてください、という卒業生の成長を期待するお言葉をいただきました。
 在青島日本国総領事 平木場弘人様より、お祝いの言葉をいただきました。青島日本人学校の子どもたちは日本の宝であり、これからの活躍を大いに期待しています、というお話をしていただきました。
 学校運営理事会理事長 折口史明様より、お祝いの言葉をいただきました。「これから先の人生、つらいことや苦しいこともあるかと思いますが、それでもみんなは笑っていなさい・輝いていなさい、それが青春の勲章です」というあたたかい励ましのお言葉をいただきました。
 PTA会長 内藤香様より、お祝いの言葉をいただきました。ここまで育ててくれた親への感謝を忘れないで欲しいということに加え、茨木のり子さんの詩「感受性くらい」を朗読してくださり、自分の感受性で判断する大切さを教えていただきました。
 来賓紹介です。日本人会やPTAからのご出席だけでなく、青島で交流をさせていただいている中国の小学校・中学校からも、校長先生や主任の先生がお祝いに駆けつけてくれました。
 卒業制作紹介です。今年度は、3学期に全クラスに購入したCDデッキのカバーと、写真に写っている体育館掲示用の校歌レリーフを作成しました。特にレリーフは1学期から取りかかり、一枚一枚丁寧に彫った力作です。卒業生のみなさん、ありがとうございました。
 中学部送辞です。生徒会長を務める中学部2年生から、先輩方への感謝の気持ちとこれからの決意を述べたエールが送られました。そのしっかりとした口調からは、先輩達が残してくれた伝統を受け継いでいこうという強い気持ちを感じることができました。
 卒業生からの答辞です。答辞を務めるのは、本校初の小学部1年生から9年間在籍しての卒業を迎える生徒です。9年間の想いが詰まった内容は、聞く人の心を優しく包み込み、青島日本人学校の歴史を感じるとともに、仲間と過ごす何気ない日常の大切さを改めて感じさせてくれました。その語りに、卒業生にも在校生にも思わず涙がこぼれる人が大勢いました。
 中学部のあとは小学部の出番。卒業生が登壇し、別れの言葉です。小1からの6年間を振り返り、一人ひとり言葉を発していきます。一人ひとりの気持ちがしっかりと伝わってくる別れの言葉でした。
 6年生のお兄さん、お姉さんの言葉を受けて、小学部在校生が別れの言葉を返します。「ありがとうございました」の感謝の気持ちを、どの学年も精一杯の声で伝えます。そして、中学生も参加して、合唱「心の中にきらめいて」で、さらにその想いを届けました。その想いを受けて、涙を流す卒業生も・・・。みんな、すばらしい歌声でしたね。
 いよいよ別れの言葉もフィナーレです。中学部卒業生も登壇し、合唱「大切なもの」を歌います。体育館に響き渡る歌声、そしてもう聞くことができない歌声は、聞く人に感動を与えてくれました。
 最後は、卒業生・在校生・職員による校歌斉唱です。このメンバーで歌う最後の校歌は、今までに歌った中で一番、体育館に響き渡っていました。
 卒業生が退場します。まっすぐ前を見つめるその目には、中学校生活に向けての明るい未来が映っていることでしょう。全員、堂々とした姿での立派な退場でした。
 中学部卒業生の退場です。日本の高校に進学する人、青島でインターに進学する人など、みんなが進む道は様々です。ですが、しっかりと前を見据えて歩んでいく姿に、おしみない拍手が会場中から送られました。
 さわやかな日よりのもと、小学部6年生10名が卒業いたしました。少し緊張気味に入場し、別れの言葉では、自分の役割を果たすために精一杯頑張りました。涙は見せず、いつものように最後まで笑顔の6年生。立派でした。きっと後輩たちも、卒業生の姿を見て頑張ってくれることと思います。ありがとうございました。
 中学部3年、男子3名 女子10名 計13名が無事卒業式を迎えました。卒業生答辞では、みんなと離れたくありませんのコメントに涙を流す生徒も多く、非常に感慨深い卒業式となりました。誰一人同じ学校に進学することはなく、本当にバラバラになってしまいますが、明るい将来を期待しています。卒業おめでとう。
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